去年は、お前と一緒に見てたっけ。

なあ、


「・・・円堂・・・」





俺がいる場所は、円堂と・・・初めて花見しに来た場所。

今年も、満開の桜が咲いていた。


肝心の円堂は、夢だったプロのサッカー選手になった。

そして、間もなく、円堂は日本を離れることになって

プロ入りが決まったお前を応援しようと、俺はお前を見送ったんだ。

テレビで活躍するお前を、勝ったときに見せる笑顔を

少し、遠いなぁ、なんて思ったりしながら。


桜が、ヒラヒラと舞い落ちてくる。

枯れてしまうのかな、もうすぐ。


円堂、お前、覚えてんのかよ。


「風丸ってさ、やっぱ空みたいですげーよな」


あの日の花見のとき、突然そんなこと言ってさ。


「空って、みんなのモンだけど、風丸の髪は俺だけの空みたいで」


ばかじゃねぇの。恥ずかしくなって。

そう言って、笑って。

また春になったら桜みようって、言ったの、お前なんだぞ。


「帰って、こねえじゃねぇか・・・バーカ」



次の日も、次の日も。

カレンダーにバツ印を書いていく。

とっくに、帰ってくる予定の日なんて過ぎている。


今日も、また、おまえがいない。


走って、走って。

お前がいる、面影を探して。

















*

















枯れちまうぞ・・・桜。

咲き始めてもう中旬になった。

いつものように、あの桜の木下へ向かう。

何一つ変わらない、その木がそこにある。

まるで、隣に、お前がいるようで。

ふと、そう思うと、今までの寂しさが込み上げてきて。

どうしようもない孤独感とかにかられた。



わかってた。


プロになれば忙しいに決まってる。


約束なんて、・・・守れる保証ないじゃないか。


わかってた、はず、なのに。


「何ヶ月、待てばいいんだよ・・・」



そろそろ、限界、だ


「ぐずっ・・・円、ぐすっ、堂・・・さび、ひっぐ、し、い・・・」


涙が溢れて、その瞬間、ぶわっ、と強い風がふいた。

まるで、泣くな。といわんばかりに。

泣かせてくれ。円堂がいない今だけは。

円堂・・・、円堂・・・。



ざぁ・・・、、



次は優しくて、暖かい風。

誰かが、ジョギングでもしているのだろうか。

足音がだんだん、大きくなってくる。

やばい、泣いてるところを見られたくない・・・

急いで、涙を拭かなくちゃ



「風丸ッッ!!」




転げ、駆けてくる足音。

聞き覚えのある声。



「・・・・・・え、ん、どう、・・・な、んで?」


「悪い!向こうからの出発便が、どうしてもとれなくて!遅くなっちまった!」


ホントに、えん、どう?


「家にもいなかったから、もしかして、と思って!・・・・・・・・・風丸?」


えんどう・・・ あぁ、円堂だ・・・


「・・・・・・・・っえんどう」

「うぉ!?」

「えんど・・っ、円堂ぉ!!」



お前の目の前で泣くなんてな。

たまらなく込み上げてくる涙を、どうしてお前の手は、こんなに・・・。

ちくしょう、ちくしょう・・・。



「・・・・・・・風丸・・・・・・・」

「ば、かや、ろう・・・おま、え、ほんと、に・・・もうっ・・・」

「・・・・うん、ごめん、・・・・ごめん、風丸・・・寂しかったよな」

「うぇ、・・・ぐずっ、・・・・ぐす・・・・・・ふ、っ・・・」


ぽんぽんって撫でたり、額にキスを落とされる。

よかった・・・そう安心すると一緒に嬉しい。



「あのな、風丸・・・勝手なことだってわかってんだけどよ」

「ぐすっ・・・う、ん?」

「俺と、一緒に暮らさねぇか?」

「・・・・・・・・ぐすっ・・・・・・・・あい?」



いきなり放たれた言葉に、俺は・・・唖然。



「やっぱり、風丸を独りになんてしたくない!俺と一緒行こう!」

「・・・・・・え、・・・それって・・・・・・・俺も向こうで住むってことか・・・?」

「ダメか?」




向こうで住む?俺が?円堂と?

・・・て、ことは・・・
 一緒に住む→円堂と一緒=同居。



うえええええ??!お、まえ!いきなりすぎるだろ!!」

「あっはっは、言うと思った!」

「何が「あっはっは☆」だ!!あのな、円堂、ソコに正座しろ」

「Σ何でだよー、一緒に暮らすってだけだろ!?」

「ちっが!・・・いいか、いきなり帰ってきて、突然!一緒に住みましょう!って・・・」

「んー??おかしくねーじゃん」

「順序がちがうだろッッ!?(汗」

「えー?いいじゃん!」

「よくないッ!!あのな、」

「ハイハイハーイ、風丸の意見却下ー!」

「はぁ!?おまえなあ!!」

「俺が耐えられねぇーの!今の風丸を見て思ったんだ!」


待て待て待て。円堂、お前。

ちゃんとわかっているのか、一緒に暮らす意味を。

ていうか、俺はそっちに住んでもいいのか!?



「それとも何?風丸は俺よりこの桜と一緒に居たい?」

「・・・・・・・・・っそれは」

「な?決まりだろ?」

「う・・・・・・・・、・・・・・・・・・・ホントお前には敵わねえよ」

「んー?そうか?」

「・・・・・・・・・・(絶対に意味がわかってないな)」



結局のところ、俺・・・行くことになっちゃったし。

どうすんだよ、母さんになんて言おう。


「風丸!」

「?」

「俺のそばに、いてくれるよな?」

「っ!?///」

「風丸?」

「もー勘弁してくれ・・・(ホント、敵わねぇー/////」

「ほら、行こうぜ、風丸!」

「・・・ふふ、おう!」














 桜日和
 (桜の空からのプレゼント)


























おまけ☆

「てか、俺のパスポートとかどうすんだよ。その他もろもろとか。」

「心配すんな!なんとかなる!」

「円堂うううううう!!(汗」







*管理人の言い訳*


言わずとも向こうへ行ったらイチャイチャなんでしょうね。

ゲロ甘な円風でしたw^q^